1) 導入実績 2019年時点のTPESは2,293TJであり、そのうち石油などの非再エネ由来が2,239TJ(98%)、再エネ由来が54TJ(2%)であり、ほぼすべてのTPESが非再エネ由来である。同年の再エネ消費量は、エネルギー源別では、電力として消費された量が31TJ(72%)、バイオエネルギーとして消費された量が12TJ(28%)であり、半分以上電力向けである。運輸・産業・民生セクター別では民生向けが23TJ(54%)、そのほかが20TJ(46%)であり、産業向けには再エネが利用されていないことがわかる。2021年時点における再エネ発電設備容量は、トンガ王国全体で7.777MWであり、そのうち太陽光が6.257MW、風力が1.520MWである222。 表 8-3 セクター別エネルギー消費量 2) 導入課題・対応策・ポテンシャル TERM-PLUSに関する議論の中で、再生可能エネルギーによる発電を100%にするための問題として、技術とコストの問題が挙げられている。特に課題として挙げられているのが、フレキシ3) 再生可能エネルギー推進体制 トンガ王国政府は、再エネ事業の協業先として、財務省、トンガ王国・パワー社、再生可能エネルギーとエネルギー効率のための太平洋センター(Pacific Center for Renewable Energy and Energy Efficiency: PCREE)を挙げている。また、GCFのNDAである気象・エネルギー・情報・災害管理・環境・気候変動・コミュニケーション省(Ministry for Meteorology, Energy, Information, Disaster Management, Environment, Climate Change and Communications :MEIDECC)もひとつの相なお、セクター別エネルギー消費量は以下のとおりである。 ビリティ、発電量の不確実性、独立系発電事業者である。フレキシビリティに関してはストレージや配電ネットワーク、デマンドリスポンスなど、発電量の不確実性については、再エネによる精緻な出力予測が必要とされている223。 1,290TJ(62%) 建物 0 All GHG 0 CO2 No Data CH4 No Data N2O F-Gas No Data 出所:Climate Watchを参照し受託者作成 住宅 93 エネルギー 運輸 0.13 0.13 No Data No Data No Data 分類 セクター 運輸 エネルギー消費量 出所:Tonga Energy Road Map 2021-2035 (TERM-PLUS) Framework 8.1.3. 再生可能エネルギー (1) 再生可能エネルギー導入状況 575TJ (27.7%) 電気/熱 0.05 0.05 No Data No Data No Data 漏洩排出 NA NA 0 0 No Data 商業・公共サービス 138TJ (6.6%) 47TJ (2.3%) その他燃料燃焼 0.01 0 0.01 0 No Data 農林業 30TJ (1.4%)。 製造/建設 0 0 No Data No Data No Data 製造業 222 IRENA (2020) 223 GGG I(2021) Tonga Energy Road Map 2021-2035 Discussion points
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