3) 導入促進策 トンガ王国ではFITは導入されていない。トンガ王国の法律では、再エネプロジェクトに供給される輸入品は申請により関税が免除される。政府のプロジェクトに使用される商品も申請により関税が免除される。省エネ機能を持つ製品に対しては特に税制優遇等はない220。JCMの実績はないものの、トンガ王国におけるGHG排出を緩和するための既存および将来の低炭素技術の実施を促進するために、JCMに大きな期待が寄せられている221。 8.1.2. セクター別情報 (1) セクター別GHG排出量 表 8-2 セクター別GHG排出量(MtCO2e:二酸化炭素換算100万トン) 2) トンガ王国エネルギーロードマップ(Tonga Energy Road Map: TERM) 2021-2035 トンガ王国政府はTERM 2010 ‐2020218を2010年に策定した。2021年にはGGGIの支援により、・ 林業:樹木植林、管理奨励 ・ 沿岸部保護:平均海抜3m未満 海岸の保護、沿岸管理計画の策定、海流評価、保護システムの設計見直し、既存の法律の見直しと改正 ・ 災害対策:災害計画、対応、復旧策改善、気象情報管理サービス提・ 水資源管理:水質モニタリングの能力向上と水資源の有効利用、魚・ インフラ改善:道路、排水システム改善等 ・ 健康:食品と水の衛生管理強化、伝染病等の予防にかかる意識向上 出所:Tonga’s Second Nationally Determined Contribution, Kingdom of Tonga Intended Nationally Determined Contributions, Joint National Action Plan on Climate Change Adaption and Disaster Risk Management (JNAP) 2010-2015を参照し受託者作成 セクター別GHG排出量は以下のとおりである。 TERM 2021-2035 (TERM-PLUS) フレームワークを策定した。このフレームワークではエネルギー効率、輸送、回復力の大幅な改善により、2030年までに 70%、2035 年までに 100% の再エネ達成導入を目標としている219。 GHG合計(LUCF含む) All GHG 0.35 CO2 0.19 0.1 CH4 0.05 N2O F-Gas 0 分類 GHG合計(LUCF含まない) 0.35 0.19 0.1 0.05 0 トリー推進 供等 類資源に関するデータベース等 農業 0.02 0.08 0.02 No Data No Data 0.06 0.02 No Data No Data No Data 0 0 0 0 0 92 バンカー燃料 産業プロセス 0 0 0 0 No Data 0.07 No Data 0.03 0.03 No Data No Data 土地利用・林業(LUCF) 廃棄物 エネルギー 0.2 0.19 0.01 0 218 https://sustainabledevelopment.un.org/content/documents/1330tongaEnergy%20Strategy.pdf 219 https://gggi.org/tonga-launches-the-term-plus-framework-setting-70-and-100-renewable-goals/ 220 トンガ王国政府へのアンケート調査の回答による。 221 トンガ王国政府へのアンケート調査の回答による。
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