パプアニューギニアガイドブック
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教育研究機関主な都市や街93んでいる。 さらにケレバットや南部のポミオでは近年パームオイルの栽培も増えている。 椰子の生い茂るジャングルに活火山という魅力的な風景、美しい海そして歴史遺産もあり、ラバウルには昔から多くの観光客が訪れていたが、近年は特に大型クルーズ客船の寄港が多く、2018年ベースで年間12隻, 14,348名が訪れ、大きな観光収入となっている。 1965年に設立されたブダル農業大学は2009年にパプアニューギニア天然資源環境大学Papua New Guinea University of Natural Resources and コプラの原料のココ椰子の下にカカオが栽培されるプランテーションEnvironment(UNRE)となった。天然資源の持続的利用を目的とし、熱帯農業、畜産、海洋資源管理、林業、観光学などの学部を持つ。 また1987年にココポの内陸部ワランゴイ川沿いにラバウル・エコテック研修センターをオープンした日本のNGOオイスカは、以来、畜産、稲作、野菜栽培や環境保全のための植林プロジェクトなどの研修を通じて青少年育成を続ける。ラバウル(Rabaul) 火山のカルデラによって形成された天然の良港に目を付けたドイツが湿地帯を埋め立て造成した街がラバウルである。ドイツ風の整然と区画整理された街並みであったというこの街はコプラの積み出し港として大型船が入港し、1910年からはドイツニューギニアの首都として栄え、当時はシンプソンス・ハーフェンと呼ばれていた。 なお、ラバウルの名前の由来は、ラバ・バウル=「大きな湿地帯」と言う現地語が訛って「ラバウル」となったという説が有ラバウルの天然の良港シンプソン湾

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