パプアニューギニアガイドブック
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主な都市や街76売するスーパーマーケットや、北米の教育カリキュラムを教えるインターナショナル・スクールを運営している。エス・アイ・エルは、現地語研究を行う研究者にとっても、重要な資料を提供する機関としての役割も担う。ゴロカ(Goroka) 東ハイランド州の州都ゴロカは人口約2万人の地方都市である。 ゴロカの名前の由来は、地元言語ガフク語(Gahuku)のコロカKolokaからきており、“夜明け”を意味する。 ゴロカの街の中心に位置する空港の滑走路は、太平洋戦争当時に、北部海岸沿いに駐屯する日本軍に対して実際より大規模の軍隊が駐屯しているように見せかけるために作る予定だったが、ここを見たアメリカ軍は、「実際に北海岸の日本軍基地を攻撃するのに最適な場所」と判断し、1000名以上の地域住民と協力し、滑走路は7日間で完成した。この滑走路を中心に町が作られ現在に至っており、今日でもゴロカ空港がゴロカの町町の中心に位置している。空港の北側に政府、銀行、スーパーマーケット、ゴロカ・マーケットなどの市街地があり、西は病院、学校、住宅地など、東側のエアポートロード沿いにはコーヒー関係の会社が並ぶ。 気候は年間を通じて温暖湿潤で、「永遠の春」と呼ばれる。 最高気温は年間を通じて25度を超える事は無く、6~8月は最低気温が10度近くまで下がる事から朝晩は涼しい。年間降雨量は1900mm、12月から4月にかけて月間200mm以上の雨が降る雨季となり、6月から9月は月間降雨量が100㎜未満の乾季となる。滑走路(右)とゴロカの町街中では様々な工芸品が売られている

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