パプアニューギニアガイドブック
50/114

ハイランド・ハイウェイ0フィンシュハーフェン歴 史483779m4160m3546mゴロカ3231mKaiapitKainautu3647mOkapa3557mWonenara3686m2550kmケレマMalalauaLong Island1372mUmboi Islandヴィティアズ海峡3765mWasuKabwunSialumWantoat2935m4121mナザウ空港フォン半島Boanaサラモア2877mワウ3278m2722m3588m1548mマダンビスマルク海レイ(ラエ)ブロロフォン湾 モロベ州はニューギニア島北岸の州で、西側をマダン州と東ハイランド州、南東側をガルフ州、セントラル州、オロ州と境界を接し、州の人口は国内最大である。地理的には高い峰々と国内最大級のマーカム渓谷を持ち、多雨地帯と乾燥地帯とを併せ持つ。製造業や物流の中心である国内第二の都市レイがある一方、最寄りの道まで40kmという陸の孤島の様な村もある。 フオン半島のボボンガラでは約4万年前の石器等や遺跡が発見されている。これは現存する記録の中でオーストラリアを含むオセアニアで最も古い人間活動の痕跡といわれている。 19世紀の後半、ドイツ人探検家のオットー・フィンシュは、フオン半島を航海した際に寄港した場所をフィンシュハーフェン(フィンシュの港 Finschhafen)と名付けた。その後1886年キリスト教ルター派のドイツ人宣教師ヨハン・フリエルらが、フィンシュハーフェン近くのシンバングSimbang に教会を建立し、ここからルター派教会はニューギニア島北部、後にハイランド地方一帯にまで広く布教されてゆく。 第一次世界大戦後、ワウ・ブロロ近くのエディ・クリークで金鉱が発見されゴールドラッシュが起こった。一攫千金を夢見た山師たちが次々と訪れる中でオーストラリアのクイーンズランドからやってきたレイ(Leahy)兄弟は、このエディ・クリークまで来たが、大きな金脈は既に大企業に押さえられていたので、金を求めてさらに奥地ニューギニア島北西地域(Momase Region)モロベ州(Morobe Province)

元のページ  ../index.html#50

このブックを見る