パプアニューギニアガイドブック
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産 業アロタウと周辺の見どころ・アクティビティ・イベント主な都市や街380ナパタナロッジ公園マーケット空港方面州庁舎郵便局銀行教会放送局病院アロタウインターナショナルホテルミルン湾250500m娯楽施設などが立ち並ぶ国際都市として栄え、当時の商取引額は首都ポートモレスビーの数倍であったと言われる。しかし太平洋戦争が勃発し、日本軍の占領を恐れた英国は街や港湾施設を破壊して撤退した。 日本軍は首都ポートモレスビーを狙って日本軍艦隊が1942年5月にニューギニア島の東海域において、連合軍艦隊と衝突(珊瑚海海戦)、この年の8月、今度はミルン湾奥に上陸部隊を派遣して陸路で進攻しようと試みたが、これも連合軍に阻まれた(ラビの戦い)。 戦後サマライは再建を目指したが、時代の流れもあり昔の繁栄を取り戻すことはなく、1969年に州都はニューギニア島アロタウに移された。2006年パプアニューギニア政府はサマライ島を国家歴史遺産として認定した。 ニューギニア島の東に浮かぶミシマ島(Misima Island)のミシマ鉱山が長い間、金の採鉱で州経済を潤わせたが2001年に閉山、現在はパームオイル(ヤシ油)の日本軍上陸用舟艇の残骸生産と林業が主な産業となっている。 一方アジアからオーストラリアへ抜けるという地理的な優位性から近年アロタウ港には大型観光クルーズ船の入港が多く、こうした観光客受け入れも重要な収入元となっている。アロタウ(Alotau) 1969年にサマライから移された州都で人口約1万人、街には政府関係の建物、銀行、商店、船舶や港湾関係の会社がある。●スキューバ・ダイビングとフィッシング 珊瑚海(コーラルシー)とソロモン海がアロタウ市街

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