パプアニューギニアガイドブック
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22アロタウで開催されるクンドゥ&カヌーフェスティバルのカヌーレースの様子る。ポートモレスビー郊外の「アドベンチャーパーク」の国立ラン園では1年を通じて様々な蘭が観賞できる。海抜2000mを越えるハイランド地方ではシンビジュウム、セロジネ、アーティコーリナム、オーランティロゼウム、カリキュメンタム、フロックス、2005年の世界ラン展日本大賞を受賞したデンドロビュームカスバートソニーなど高地性の蘭が見られる。●シンシン・ショー シンシンはパプアニューギニアの民族舞踏の総称で、冠婚葬祭などの時に村々で伝統的に行われている。そして様々な部族が年に一度、各都市部に集まって各々の民族舞踏を披露するのがシンシン・ショーである。 最も有名なのが毎年8月開催マウントハーゲンのマウントハーゲン・ショー、9月開催ゴロカのゴロカ・ショーである。元々は部族抗争に明け暮れていた村々を、戦いではなく、伝統的な衣装や踊りで競争させる事を目的として始められた、と言う経緯から、特に男性グループが入場する際は、リズミカルな打楽器の音をバックに歌い踊りながら出陣する戦闘部隊の壮行会の様で、会場は異常な熱気に包まれる。 この他、7月にはラバウルでマスク・フェスティバル、11月にはアロタウでクンドゥ&カヌーフェスティバルなど各地でシンシン・ショーが開催されている。●セピック川流域クルーズ パプアニューギニアは総延長1000㎞を超える世界でも有数の大河セピック川があり、変化に富んだ流域には200を超える部族が生活し、川は魚などの生活の糧の源であると共に主要な交通手段として村人の生活に密着している。このセピック川流域を訪れるには中流域を豪華客船に宿泊しながらクルーズするツアーと、モーターカヌーで村々に宿泊しながら中流~上流域を訪ねるパターンがあり、予算や旅行スタイルに合わせて選ぶことが出来る。一般的に人気のある行程は3泊4日で、広大な湿地帯を旅しながら各村を訪問する。流域には精霊信仰に関連した仮面や彫像など民芸品が多くあり、その芸術性は高く評価されている。民芸品の購入は可能だが、精霊の儀快適なセピッククルーズ客船

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