パプアニューギニアガイドブック
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21ンガルーやクスクス、ワラビーなど60種類の有袋動物が生息している。他には果物を食べるフルーツ・コウモリ、恐竜時代から進化せず卵を産む哺乳類、ハリモグラなどがおり、豹や虎などの猛獣はいない。爬虫類は約110種類の蛇と2種類のワニ、最大3mにもなるウミガメ(レザーバックタートル)を始め13種類の亀などが確認されている。こうした動物を手軽に観察するにはポートモレスビーの動植物園「アドベンチャーパーク」または「ネイチャーパーク」を訪れるとよい。(蝶・昆虫観察) 蝶の観察は有名で、世界中のマニアが注木登りカンガルーアドベンチャーパークアドベンチャーパークのラン園に咲くニューギニア島のデンドロビュームの仲間目している。オロ州のポポンデッタ周辺には世界最大で羽を広げると30㎝ほどのアレキサンドラ・トリバネアゲハがおり、その他、メガネトリバネアゲハ、ゴクラクトリバネアゲハ、キマエラトリバネアゲハ もいる。マダンには観光用の 「インセクトファーム」もある。マダンやワウ、ハイランドでは、早朝のジャングルで様々な種類を見られる。昆虫については、日本でも人気の黄金に輝くパプアキンイロクワガタやパプアヒメカブト、昆虫類で世界最大の表面積を持つ蛾であるヘラクレスオオヤママユ、巨大なゴライアス・ナナフシなど珍しい種が多く生息している。(蘭・植物観察) 主に熱帯雨林を中心に9000種に近い植物があるが、蘭についても3000種類も あり、世界の観賞用の蘭の多くがここから広がったと言われている。ファレノプシス(胡蝶蘭)、デンドロビューム、バンダ、パフィオペディラムを初めとし、現在知られている世界の蘭のうち3分の2はパプアニューギニアが原産地であるといわれ

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