パプアニューギニアガイドブック
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18設等の予約が混雑するのでツアーに参加することをお勧めする。この「シンシン」は歌って踊る部族の民族舞踏の総称で、英語のSingに由来しており、全国で様々な部族の踊りを見る事ができるのは多民族国家パプアニューギニアの大きな特色であり魅力でもある。 一方、太平洋戦争の激戦地であったパプアニューギニアは、戦時中、東部ニューギニアと呼ばれ、日本も多くの犠牲を払った。現在でも厚生労働省や各団体から個人のご遺族まで各地に慰霊巡拝を行っている。●ダイビング この国で最も人気のマリンスポーツがスキューバ・ダイビングで、各地には小規模ながらダイビングリゾートやダイビン慰霊団(写真提供酒光幸子)ゴロカショーグサービスが点在している。WWF(世界自然保護基金)は、地球上で最もサンゴの種類が多い500種類以上のサンゴが生息する地域としてソロモン諸島、パプアニューギニア、インドネシア、フィリピンの海域を指定しコーラルトライアングルと名付けて保護活動を啓蒙しているが、パプアニューギニアの海はサンゴ豊かで海洋生物の宝庫ということができる。欧米はじめ著名な海洋研究者や写真家も多く訪れている。ダイビングリゾートやサービスがあり誰でもダイビングが楽しめる場所は、首都ポートモレスビーをはじめアロタウ、トゥフィ、マダン、キンベ、ラバウル、ケビエンの7か所で、その他にダイビングクルーズ船も数隻運航している。各地に1~2か所のダイビングサービスしかないため海は手つかずの様に美しく保たれており、各々特色を持っているがサンゴの豊かさと魚影の濃さは共通している。また太平洋戦争の激戦地であったことから軍用船舶や軍用機のレックポイントも多い。雨季と乾季で海況が大きく異なるので、訪れる時期と趣向で各旅行会社に相談するとよい。スキューバ・ダイビング

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