パプアニューギニアガイドブック
17/114

15要な一方、夜は気温が下がるので軽い防寒服を用意するとよい。またセピック川流域やブッシュ(草むら)では、マラリア予防のため長袖、長ズボンが必要だ。雨季(多くの地域では11~4月)には激しいスコールがあり、薄いレインコートや折畳傘も便利。その他ティッシュ、ウェットティッシュがあると便利。常備薬は忘れずに。現地調達は困難だ。●薬物のこと パプアニューギニアでは、ヤシの仲間であるビンロウ樹の実(ビートルナッツ)を口に入れてチューインガムのように噛む習慣がある。ビートルナッツは台湾から東南アジア、南太平洋に広がる嗜好品でパプアニューギニアでは「ブアイ(buai)」と呼ばれ、元々は儀式の時だけ使われるものだったが、その覚醒作用から常習化し、子供のうちから口をクチャクチャさせ、口の中を真っ赤にしている。 ハイランド地方ではマリファナが自生していることが多く、路上で販売される事もあるが、旅行者がこれを入手すると犯罪となるので注意したい。タバコの栽培も行っ道端で売られているビートルナッツている。これも重要な換金作物であり、地元で加工された葉巻状のものや新聞紙で巻いたものがマーケットで売られている。●現地人との交流  伝統的にアルコールが存在しない社会だった事から、パプアニューギニア人にはアルコールを分解する酵素が備わっていないと言われ、お酒に極端に弱い。お酒を飲むと性格が変わってしまう事があり、温和な人が少しの飲酒で暴力沙汰を起こすことも多々あり、週末の朝は飲酒運転で自爆した車を頻繁に見かけるほど。日本的な感覚で「ちょっと一杯」が大きな問題になる事もあるので、現地の方との交流は昼間でお酒を抜きにした食事にするなど、配慮したほうがよい。なおホテル、レストランなど指定された場所以外での飲酒は法律で禁止されている。●メディア 新聞は、「Post Courier(英語)」、「The National(英語)」、「Wantok(ピジン語)」がある。TVは、ローカル局では「エムティービー(EM TV)」「NBC」、TV WANなどの数局があり、その他、ケーブルテレビでCNNやBBC、NHK海外放送などのニュースや映画専門チャンネル、スポーツ専門チャンネルなど含め、購入プランにより80局ほどの外国放送が見られる。 全国的にはテレビやインターネットの普及が低い中、ラジオが情報伝達の中心となっている。AMでは国営放送のNBC、FMでは民間でNAUFM、FM93、

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る