パラオガイドブック
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●ロックアイランド コロールから南西50キロに点在する445の大小の島々をロックアイランドという。ロックアイランドはパラオが世界に誇る観光資源であり、2012年にユネスコ複合世界遺産に登録された。エメラルド色の海にたくさんの島が散らばる風景から「南洋の松島」とも呼ばれる。その多くは無人島で、波に浸食され、周囲が削り取られてマッシュルーム型になっており、上陸すらできない。サンゴ礁の中に点在しているため、海の深さと太陽光の強さが醸し出す美しい景色は、訪れたものを感嘆させる。人間を寄せ付けない島が多いが、それでも中には小さいながら砂浜を持つ島もある。そこでは、シュノーケリング、ダイビング、フィッシングを楽しませるコロール発のツアーがある。ロックアイランドには、フルーツコウモリやクロコダイルのほか、カワセミ、クロアジサシなど楽園の鳥が生息している。ロックアイランドの南西の一角にセブンティ・アイランド(70の島々)があ14セブンティ・アイランド(写真提供:ベラウツアー)パラオの旅のハイライトはなんといってもロックアイランドへのボートツアー。マッシュルーム型の島々を巡るほか、刻々と変化する海の色、ブルーのグラデーションを楽しむことができる。ロックアイランドツアーの定番はガルメアウス島で、ランチやピクニックに利用される。(写真提供:ベラウツアー)ロックアイランドには緑で覆われたマッシュルーム型の小島が多く点在する。(写真提供:ベラウツアー)るが、ここはウミガメ、ウミドリの繁殖地であり、ダイバーや観光客の立ち入りが許されない文字通りの聖域(サンクチュアリ)である。これらはセスナ遊覧で上空から見ナチュラルアーチ(写真提供:ベラウツアー)

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