パラオガイドブック
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パラオ・コミュニティ・カレッジ(PCC)の正面に立つプリンス・リー・ブー(1763〜1784年)像。日あれば十分。 パラオ滞在中に市内だけでなくカープアイランド、ペリリュー島、ロックアイランドなどの様々な島に足を運んでみたい。●コロール市内の中心地 パレイシアホテルからハワイ銀行までの約500メートルの通りに、レストラン、金融、商業、教育、などの施設が並んでいるパラオで一番賑わいのある場所。車の交通量の多いときには、信号がないパラオでは警察が手信号で整理することもある。 郵便局などの建物を見学した後は、通りの反対側に渡ると、パラオ・コミュニティ・カレッジがあり、学校の通りに面した所にプリンス・リー・ブー像がある。彼は1783年に座礁した英国船『アンテロープ』のヘンリー・ウィルソン船長に伴われパラオ人で初めてロンドンに留学するが、半年後に彼地で天然痘のため亡くなった。その悲話がイギリス人のパラオへの関心を高10め、後に交易を始めるきっかけになった。 コミュニティ・カレッジを左手に見てメイン・ストリートを空港方向に歩くと、道の左右に日本レストランがあり、左に大きなスーパー・マーケットWCTCショッピング・センターがある。店内には日用品、雑貨、食料品など豊富に商品が売られており、日本食品も揃っている。地元の人々の日本食への嗜好が分かる。店の2階にはパラオの土産品も売られている。 ゆるやかな通りをさらに上ると、パラオではPPR(P.24参照)に次ぐ大型のパレイシア ホテルがある。●ベラウ(パラオ)国立博物館 (TEL:488-2265) 1955年にできた小さな博物館から、2005年に開館50周年を記念して今の博物館が増築された。パラオの歴史、文化を知るために一度は訪ねてみたい。戦前は日本の気象観測台があった場所だ。建物の中は2階建てになっており、パラオの生活用具やパラオの歴史が詳しく紹介された展示物がある。中庭には、雨ざらしになって旧日本軍の銃器が置かれ、その側では彫刻が施ベラウ国立博物館(写真提供:ベラウツアー)市内と周辺の観光スポット

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