キリバスガイドブック
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0WENS41 クリスマス島は珊瑚礁によって構成されており、面積は388km2、珊瑚でできた島としては世界最大級である。名前の由来はイギリスのジェームス・クックが1777年のクリスマスの日にこの島に到達した事による。別名「キリシマシ島」と呼ばれることもあるが、これはクリスマスのキリバス語読みである。サンゴが侵食されたくぼ地に海水が入り込んだ、数百の塩湖があるクリスマス島は、フィッシングのメッカとして知られ、またダイナミックなダイビングも楽しめるマリンアクティビティの天国。ホノルルから約3時間のフライトで、想像を超えた空と海の色そして手付かずのまま残された自然を、心いっぱい味わうことができる。クリスマス島は、現代社会から離れ、地球のあるべき姿を自らの目で確かめ体験することができる、とても貴重な場所である。 もともと無人島であったが、近年タラワから徐々に人々が移住し、現在クリスマス島の人口は約7400人で、主にコプラの生産や観光関連、観賞用の熱帯魚や海塩などの輸出で生計を立てている。地名にロンドン(キリバス語でRontonと言う)パリ、ポーランドなど欧米の名前やバナナ(Banana)などの作物名が地名として付いている。 また日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、ダウンレンジ局(ロケットの追尾、飛行中のデータ取得を行う際に、射点から見えなくなった以降の追尾/データ取得の為に設置されている地上局のこと)をクリスマス島に設置しているほか、日本版スペースシャトルプロジェクトのHOPE-X離発着実験地もクリスマス島南部のイーオン飛行場の利用が計画されていたなど、日本との関係が深い島である。キャシディ空港JAXAダウンレンジ局London(ロンドン)Cook Island(クック島)JMBエンタープライズダイビングスポットParis(パリ)Poland(ポーランド)Vaskess Bay5kmBanana(バナナ)イーオン飛行場クリスマス島上空AeonPointSoutheastPointBay of Wrecks(ベイ・オブ・レック)クリスマス(キリシマシ)島クリスマス島

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