キリバスガイドブック
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SPFのものが望ましい)を持参し、こまめに塗り直すこと。また帽子やサングラスを持参し、直射日光を避ける対策を行うのが望ましい。 旅行に出かけると、どうしても長時間のフライトによる疲れや、暑さや飲み過ぎ、食べ過ぎで知らない間に身体の調子を崩しやすくなる。自分の身体の調子に合わせ、旅行のスケジュールは無理をせず、余裕のあるものにしたい。キリバスでは消化器系の感染症は少なく、アジア地域やアフリカ地域のように、特に注意が必要なことはないが、病気を予防する上で下記のことを注意したい。 ⑴ 注意したい食べ物生 水 キリバスの水道水はサンゴ地質の地下水であることから石灰分も多いため、硬質の水に慣れていない人や、浄水システムにおける消毒が不十分なこともあり下痢をする人が多い。必ず煮沸して飲むようにする必要がある。歯磨き後のうがい程度であれば特に神経質にならなくてもよい。ホテルは敷地内の地下水や自家水槽、雨水タンクを使用しているところがほとんどで基本的に24時間使用可能。ミネラルウォーターは12一般に販売されている(1.5ℓで300円前後)。食 品 高温・多湿の気候のため食品が傷みやすい環境なので、不衛生な取り扱いをしているレストラン・屋台などでの飲食は避ける。⑵ その他の病気 キリバスは、日中に活動するネッタイシマカやヒトスジシマカによって媒介されるデング熱の流行地域にあたり、数年に一回流行が確認されている。デング熱は、ウイルス性の感染症で、主症状は持続する38~40℃の発熱や眼窩痛、頭痛、筋肉痛や関節痛など。発症後3~4日後より胸部から非特異性の発疹が出現し、四肢、顔面へ広がる。四肢にかゆみを伴うことが多い。放置しても1週間程度で自然と治癒する。しかし、まれにデング出血熱と言われる出血を伴う重症疾患が現れることがある。蚊によって媒介される寄生虫疾患もあり、蚊には注意し、市販の虫除けスプレーなどを持参することが望ましい。蚊はホテルの室内にも潜んでいることがあるので、電池式蚊取り機を持参するのも有効な対策になる。 またA型肝炎も比較的多く確認されることから、衛生状態に不安を感じた場合には、生の魚介類を避けた方が無難。健康を守るために

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