フィジーガイドブック
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0WNSE3●先史時代 フィジーの遠い祖先は紀元前1500年頃に東ソロモンやバヌアツ方面から移住してきたと考えられており、パプアニューギニアに芽生えたラピタ文化を長い年月をかけてその後東へ広げていった。最初の移住者は海沿いに住んで漁を中心の生活を営んでいたが、紀元前500年頃になると人口の増加もあって農業にも力を入れるようになった。農業が中心の生活になってくると必然的に土地を重要視することになり、この頃から部族間で土地を巡る争いが多くなってきた。 部族間の戦闘行為は部族を統率する首長の権限を強化することになり、次第に首長の権限が絶対化するようになっていった。通常は首長の兄弟そして次の世代に引き継がれることから、一族の中での指導権争いも激しかった。●ヨーロッパとの出会い 最初にフィジーを訪れたヨーロッパ人は東インド会社のアベル・タスマンで、オランダからインドネシアへの航海の途次、1643年のことだった。次いで1774年に、キャプテン・クックがトンガへ行く途中ヤサワ諸島ビチレブ島カンダブ島Viti LevuKadavu178°ラキラキラウトカナンディシンガトカバヌア・レブ島タベウニ島ワカヤ島Wakayaオバラウ島Vanua LevuTaveuniOvalauスバランバササブサブ180°ソモソモバヌア・バラブ島コロ海Koro Seaラウ諸島Lau GroupVanua Balave南太平洋18°S歴史フィジーFiji Islands50km

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