3,500人。この町が注目されるようになったのは、町のあちこちから温泉が出たことによる。サブサブからその東に位置するタベウニ島にかけて、海岸線の美しさとダイビング・スポットの豊富さがダイバーを惹きつける。●ランバサとサブサブへの行き方 国内線航空会社フィジーリンク社がナンディとナウソリ空港から、ノーザンエア社がナウソリ空港から運行している。スバからバスと船を乗り継いで行く方法もある。 フィジーで3番目に大きなタベウニ島は、ソモソモ海峡を挟んでバヌア・レブ島の東9kmに位置する。別名ガーデン・アイランドと呼ばれる緑の濃い島で、縦が約42km、幅が約10km、19,000人が生活している。 タベウニ島の中心は西側中央より少し北にあるソモソモ村で、この村の首長が伝統的宗教の上ではフィジーで一番偉いという。また、ソモソモ村の南を子午線が通っており、本来の日付け変更線を示す碑と看板が立っていることでも知られている。 タベウニ島は典型的な火山島で、中央に1,000mを超す山が2峰。一つは1,241mのMt. Uluniqalauで、ビチレブ島のMt. Victoria(1,323m)に次ぐフィジー第2の高さを持つ。南東からの卓越風がこの稜線に遮られて島の東側に多量の雨を降らせ、青々と豊かな植物で覆われたフィジーで最も肥沃な土地を作り出している。19世紀の初めにヨーロッパ人がこの島に進出して大規模な綿花栽培を行ったのも、土地が肥沃で良質の綿花を産出したからであった。綿花の市場価格の暴落によってサトウキビ農園に転換したが、湿気が多いことから失敗に終わっている。その後コブラ農園が主であったが、現在はカバ、タロイモ農産業と観光が主産業となっている。●タベウニ島への行き方 ナンディからはフィジーリンク、スバからはフィジーリンクとノーザンエアの国内線2社またはスバから船で行く方法がある。FIJI LINK:https://www.fijiairways.com/en-us/about-fiji-airways/fiji-link/●フィジーの花タンギモウジア 幻の花と言われるフィジーのタンギモウジア(Tagimoucia)を見ることができる唯一の場所がタベウニ島にある。島の中央、標高823mにあるタンギモウジア湖の周りには、10月の終わりから1月の終わりにかけて小さな鐘型をした赤い花びらの、中心部が真っ白な花が咲く。この湖には、ソモソモ村より入村の儀式(カバ)を行ってから山に入る。この花にまつわる話しは数多く残されており、村人に話を聞くのも興味深い。47タベウニ島
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