人口の増加に耐えられなくなっていたが、スバには十分に広い土地が確保でき、西側が波の静かな入り江で天然の良港を形作っているなど、フィジーの新しい首都とする理由が十分に整っていた。 1882年、フィジー政府は公式にスバを新しい首都にすることを決定した。 首都スバは、半島の西側中央部に政府庁舎やマーケット、バス・ターミナル、航空会社、銀行が集まるセントラル・スバと呼ばれる中心街がある。中心街は南北に約1.5km、東西に0.5kmであり、2~3時間もあればくまなく歩いて回ることができる。かっては、コロニアル風の落ち着いた町であったが、現在は大都市的雰囲気が醸し出され、エスカレーター付きのモダンなショッピング・センターやインターネットカフェも出現し、高層ビルも次々と完成、数年前とは様子が一変している。 中心街を南から北に走るビクトリア・パレードはアルバート公園から始まり、トムソン・ストリート、レンウィック・ロードに別れる。西側の海沿いをスティンソン・パレードが通っている。ビクトリア・パレードをアルバート公園から南に向かうとクイーン・エリザベス・ドライブと名前を変え、半島の先端スバ・ポイントを東に回って国立競技場まで続く。途中には旧行政府や議事堂などがある。 中心街の北側にはバス・ターミナルがあり、北に200mほど進むとロータリーがあり、直進するとクイーンズ・ロードを経由してナンディへ、右に回るエリザベス・ロードからキングス・ロードを経由してナウソリ空港へと続く。東側の高台には高級住宅地があり、さらに約1km先には南太平洋大学の広大なキャンパスがある。●セントラルスバを歩く タウンマップを見ながらスバの中心街を歩いてみるのも面白い。 バス・ターミナルとスバ最大の野菜マーケットから南に100m歩くと、左手にタプーシティーという百貨店があり、さらに歩くと正面にビレッジ6という映画館があり、その向かいにあるドミニオン・ハウス(Dominion House)というビルの2階に在フィジー日本国大使館がある。(TEL:330-4633)ドミニオンハウスのから東に100m歩くとMHCCという3階建てのショッピングモールがある。 ドミニオンハウスから200mほど海側に歩くと中央郵便局がある。(エドワード・ストリート)ここからトムソン・ストリートを北に向かうと橋があり、ナンブカロウ・クリーク(Nabukalou Creek)が流れている。橋を渡ると直ぐ右にカミング・ストリート、さらに50mほど先にはブラウズ・マーク・ストリートがあり、この2本の道は150~200mでレインウィック・ロードに突き当たる。このあたりはインド人の経営する免税店や中華レストラン、古い商店が並んでいる。39スバとその周辺
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