ヒンズー教やイスラム教団体が経営する学校へ、先住フィジー人の子弟はキリスト教の学校に進学するケースが多い。 高等教育としては、首都スバに1968年に設立された南太平洋大学、2004年に新設されたフィジー大学、2010年に6つの専門高等教育機関が合併して設立されたフィジー国立大学がある。 全人口の64.9%がキリスト教徒で最も多く、ヒンズー教徒が27.7%、イスラム教徒が6.3%である。社会生活から政治、教育にいたるあらゆる分野で宗教の与える影響は大きい。フィジーには伝統的な宗教もあるが、その神であるデンゲイとエホバが同じ神だという説や、ノアの箱舟と同じ様な伝説があって、フィジーの双子の神が白人の国に行ってエホバとキリストになったという話が今に伝えられている。●先住フィジー人 先住のフィジー人はほぼ100%がキリスト教徒であり、それぞれの村に教会があり、多くはメソジスト派である。大きな村落には複数の宗派もあるが、一族の長に従って宗教を選んでいる。インド系フィジー人の約1%がキリスト教徒である。10 フィジー原産の植物と動物の多くがオーストラリアやインドネシア、マレーシアの動植物と関連して考えられている。また、植物が豊富な理由としてはフィジーの島々が、かつてオーストラリアやインドネシアと陸続きだったことの証でもあるとの説がある。●植物 フィジーには3,000種類以上の植物が確認されており、その中には数百種類のシダ類が含まれる。蘭の種類も豊富である。シダには食用に適したものもあり、また、伝統的な建築物である「ブレ」の屋根の一部伝統的建造物のブレ(写真提供:Tourism Fiji)マーケットで売られるダロ宗教植物と動物
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