太平洋島嶼国エネルギー等事情調査報告書
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4.1.5. その他 (1) 石油製品およびエネルギー輸入 表 4-5 トップドナーの取り組み ― (The Governance for Resilient Development in the Pacific Program: Gov4Res)(2019年~2022年)68 ― • 太平洋地域における弾力性のある開発のためのガバナンスプログラム4.2. 国外関係者の対応状況 4.2.1. トップドナーの取り組み フィジー共和国における主なトップドナーの取り組みは以下のとおりである。 2015年から2019年の5年間における、総エネルギー使用量に占めるエネルギー輸入の割合は70%以上を保っており、2015年から2019年にかけて4%増加している67。 フィジー共和国では石油製品およびエネルギーの輸入量が多い。2020年において石油製品の輸入額は2億6,400万ドルに上り、全体の輸入額14億5,000万ドルのうち18.3%を占める。石油製品は輸入品目の1位であり、これは輸入額4,880万ドルで全体の輸入額の3.4%を占める2位の小麦を大きく離す数字である。石油製品は主にシンガポール(1億4,900万ドル、石油製品の輸入額の56.3%)、韓国(1億800万ドル、同41.0%)、日本(406万ドル、同1.5%)から輸入している。 31 分野:運輸 2019年、フィジー共和国、RMI、サモア独立国、バヌアツ共和国、ソロモン諸島、ツバルといった5つの島国が、2050年までに太平洋でのすべての海上輸送におけるCO2排出量をゼロにすることを目的に、「太平洋ブルーシッピングパートナーシップ」を締結した。この目標に向け、同パートナーシップはUSD5億の資金調達を目指す。使用中の客船を低炭素技術で改良するために使用される66。 ドナー 緩和/適応 プロジェクト オーストラリア 緩和 適応 ニュージーランド 緩和 適応 • フィジー共和国パートナーシップ(2016年~2021年)69 • フィジー共和国プログラム支援施設の準備および対応基金(2016年~2022年)70 • 太平洋地域気候と海洋のサポートプログラム(The Climate and Oceans Support Program in the Pacific:COSPPac)フェーズ2(2018年~2022年)71 • 気候変動プログラム(2019年~2025年) ― 66 https://www.orix.co.jp/grp/move_on/entry/2019/11/27/100000 67 ADB Key Indicators Database 68 https://www.dfat.gov.au/about-us/publications/fiji-australias-commitment-to-strengthening-climate-and-disaster-resilience-69 IFCと連携した取り組みである。海面上昇のリスクにさらされている低地の沿岸地域など、6か所の地域に社会70 https://www.dfat.gov.au/about-us/publications/fiji-australias-commitment-to-strengthening-climate-and-disaster-resilience-71 https://www.dfat.gov.au/about-us/publications/fiji-australias-commitment-to-strengthening-climate-and-disaster-resilience-in-the-pacific in-the-pacific in-the-pacific 住宅の提供を支援するプログラム等が含まれている。https://www.dfat.gov.au/about-us/publications/fiji-australias-commitment-to-strengthening-climate-and-disaster-resilience-in-the-pacific

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