太平洋島嶼国エネルギー等事情調査報告書
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建物 0.12 All GHG 0.12 CO2 No Data CH4 No Data N2O No Data F-Gas 出所:Climate Watchを参照し受託者作成 セクター別GHG排出量において、エネルギーからのGHG排出量が突出して多く、NDCにおいてもGHG目標としてエネルギーセクターが挙げられている。エネルギーセクターにおけるサブセクターでは、「運輸」によるCO2 排出量が0.99 MtCO2eと多く、輸送分野におけるCO2排出量削減が期待される。輸送分野におけるCO2排出量削減として、電気自動車、ハイブリッド車、電気バスの導入が対応策となりうる。なお、エネルギーセクターに次いでGHG排出量が多いのがバンカー燃料セクターであり、バンカー燃料である化石燃料の消費量を削減するために低炭素輸送が求められている。 4.1.3. 再生可能エネルギー (1) 再生可能エネルギー導入状況 28 1) 導入実績 2019年時点のTPESは26,126TJであり、そのうち石油などの非再エネ由来が19,471TJ(75%)、再エネ由来が6,655TJ(25%)であり、非再エネ由来のエネルギーが占める割合が多い。同年の再エネ消費量は、エネルギー源別では、電力として消費された量が2,197TJ(35%)、バイオエネルギーとして消費された量が4,080TJ(65%)であり、約6割がバイオエネルギー向けである58。運輸・産業・民生セクター別では産業向けに4,353TJ(69%)、民生向けに873TJ(14%)、そのほかが1,051TJ(17%)であり、産業向けに再エネの大半が利用されていることがわかる。2021年時点における再エネ発電設備容量は、フィジー共和国全体で219.631MWであり、そのうち太陽光が9.702MW、水力が138.430MW、そしてバイオエネルギーが61.324Mである59。 エネルギー 運輸 0.99 0.99 No Data No Data No Data 分類 電気/熱 0.4 0.4 No Data No Data No Data 漏洩排出 NA NA 0 0 No Data その他燃料燃焼 0.36 0.01 0.33 0.02 No Data 製造/建設 0.29 0.29 No Data No Data No Data 58 薪やチップ、ペレットを燃やして煮炊きなどをしている可能性がある。 59 IRENA (2022)

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