太平洋島嶼国エネルギー等事情調査報告書
175/182

表 15-6 ビジネス参入の3つの観点361 (2) 参入への提言 参入可能性の高いセクターとして、エネルギーセクターが挙げられる。ナウル共和国では再エネと省エネを推進しており、SMARTENが実施されているとおり同セクターに係る技術のニーズは当面続くと想定される。また、ナウル共和国はNDC等において適応目標を詳細に決めており、それらに対応する事業・技術のニーズが高い。たとえば、高台への簡易設計ができる自然災害にジネス参入の機会は非常に低いものと想定される。 強靭性を持つ住宅、災害に強い港湾施設、耐久性の高い貯水槽、無機廃棄物の資源回収施設などである。一方、ナウル共和国の人口は1万人程度であるため、ナウル共和国以外のミクロネシア地域の島嶼国(パラオ共和国(1.8万人)、FSM(11.5万人)、RMI(5.9万人)、キリバス(11万人))への横展開を見据えた事業参入が望ましい。 評価項目 視点 政策・方針 適応・緩和目標設定 市場 人口 GHG排出量 エネルギー使用量に占めるエネルギー輸入量割合 気候変動リスク 気候脆弱性ランク グローバルリスク 人口予測①(2030年) 人口予測②(2050年) エネルギー使用量に占めるエネルギー輸入量割合推移 気候変動リスク推移 将来性/持続性 進出可能性 NA NA 1 3 1 5 - - 180位/192か国(2022年) 1,100人(2021年比 1.2%) 1,100人(2030年比 0%) 99.8%→99.5%(2015年~2019年) NA - NA 165 評価 3 1 1 5 補足 導入策:NA 10,873人(2021年) 0.08MtCO2e(2018年) 99.5%(2019年) 361 NDC、ADB Data Library (https://data.adb.org/), Climate Watch (https://www.climatewatchdata.org/), グローバ気候リスク指数2020 (German Watch, 2022))、Norte Dame Global Adaption Initiative (https://gain.nd.edu/our-work/country-index/rankings/)、グローバルリスク報告書2020(RUB, IFHV, 2022) を参照した。 NA

元のページ  ../index.html#175

このブックを見る