太平洋島嶼国エネルギー等事情調査報告書
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2) 「ニウエ戦略的エネルギーロードマップ」(Niue Strategic Energy Road Map: NiSERM) 的 要 要 要 ・ 効果的な対応のための災害への備えの強化 表 13-2 エネルギー部門の目標および指標 指標 2025年までに再生可能エネルギーによる発電量を80%にする ・ 災害リスク軽減/気候変動適応のための強固で効果的な制度的基盤・ 気候変動と災害の原因・影響に関する国民の理解および意識向上 ・ 生計手段の確保、コミュニティの回復力向上、自然資源保護 ・ 再生可能エネルギー技術に適応し、エネルギー効率を向上させるた出所:Climate Watch, Intended Nationally Determined Contribution、Niue’s Joint National Action Plan for Disaster Risk Management and Climate Changeを参照し受託者作成 ニウエ政府は2015年にNiSERM 2015–2025を発表している。同ロードマップでは、エネルギー安全保障の改善と低炭素開発に関して、以下の3つのエネルギー部門の目標を設定している。 2015 – 2025 適応セクター (優先的取り組み分野) 目標 再生可能エネルギーのグリッドへの大幅な統合 電力および輸送サブセクターにおけるエネルギー効率の改善 安定したエネルギー供給 ・燃料供給確保日数を60日にする(基準値は2014年の28日) 供給側の損失削減、エネルギー監査、機器の標準化とラベリング、規制改革、輸送と調理における燃料代替を通じたエネルギー効率化を実施 燃料やLPGの効率的な供給・貯蔵と燃料供給・貯蔵に関する経済性評価 長期的活動 再生可能エネルギー発電設備の増設、ならびに再生可能エネルギー比率を35%から80%への引き上げ 蓄電容量とのマッチング 運輸部門の脱化石燃料 構築 めの能力強化 エネルギー効率改善能力の強化 ・2020年までにニウエ電力公社(NPC)の発電所損失を許容範囲内の4%に維持 ・2017年の発電効率は4kWh/リットル以上を維持 ・2020年までに家庭・商業・政府で10%の省エネを実施 ・2020年までに1%の低燃費車を導入 ・90%の家庭で調理にLPGを使用 2015-2020 2015-2020 2020-2025 2020-2025 2020-2030 要 147 SPCの技術サポートを確認。USD440万の追加投資が必要。 資源探査のための資金を確保。USD0.6百万の追加投資が必要。 部分的 無し 太陽光発電で実現する場合、2025年までに1.8MWの追加容量が必要となる。 無し 無し 電気自動車に関する事前実現可能性調査が必要であり、その後、オプションの商業的実現可能性が高まれば、より広範な実施戦略が必要となる。 不要 部分

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