太平洋島嶼国エネルギー等事情調査報告書
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表 12-3 開発課題1-1 気候変動対策 表 12-4 関連ODA案件プログラム 12.1.4. その他 (1) 石油製品およびエネルギー輸入 出所:外務省(2018) 対ツバル 事業展開計画(2018年9月) 2022年7月時点で実施されている上記のODA案件で、エネルギーおよび脱炭素分野に特に関係するプロジェクトは、「大洋州地域ハイブリッド発電システム導入プロジェクト」である。それぞれのプロジェクトの概要は以下のとおりである。 を考えて2つ以上の発電方式を組み合わせて行う発電形態のこと。 おりである。 エネルギー輸入においては、総エネルギー使用量のうちその多くを輸入に頼っているが、2015年は97%であった割合が2019年には94%になり、依然高い割合を占めているものの若干減少していることが伺える339。 12.2. 日本側の取り組み 12.2.1. 公的機関の取り組み ツバルでは環境省や資源エネルギー庁が先導するエネルギー分野や脱炭素関連のプロジェクトは行われていない。外務省の「事業展開計画」における「重点分野1:防災・気候変動対策」では、以下のプロジェクトが示されている。 • Ms. Vaioga Lameko (Operational Focal Point), VAIAOGAL@GMAIL.COM 2020年、ツバルの石油製品の輸入額は943万ドルであり、全体の輸入額6,010万ドルのうち15.7%を占める。主に中国(820万ドル、石油製品の輸入額の86.9%)から輸入しており、ブラジル(655千ドル、同6.95%)、ニュージーランド(175千ドル、同1.9%)がそれに続く。 142 プロジェクト 太平洋地域ハイブリッド発電システム導入プ案件概要 フィジー共和国を拠点とし、キリバス、ツバル、FSM、RMIを対象に、島嶼型ハイブリッド発電システム技術340の普及を支援し、太平洋島嶼国339 ADB Key Indicators Database 340 一般的にディーゼル発電、太陽光発電、水力発電、風力発電等の様々な発電形態の中で、それぞれのメリット

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