太平洋島嶼国エネルギー等事情調査報告書
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WB GCF FSM農家のための気候変動に強い食料安全保障(2021年~現在) 120 開発プロジェクト(2019年~現在) 太平洋地域におけるクリーン・再生可能エネルギー投資準備(2021年~現在) 太平洋地域金融ファシリティ設立準備(2021年~現在) 太平洋再生可能エネルギープログラム(2019年~現在) 太平洋地域における気候変動に強い投資経路拡大支援(2020年~現在) 持続可能なエネルギー開発およびアクセス向上プロジェクト(2018年~現在) 戦略的な気候変動対策に向けた道路強化プログラム(2022年~現在) FSM自治体における気候変動への適応ソリューション(2021年~現在) Authority)およびヤップ州公共サービス公社(YSPSC:Yap State Public Service Corporation)に対して、太陽光発電施設、SHS、ミニグリッド等の再エネ設備への投資にUSD1,500万を提供している297。2021年にはUSD400万の追加資金が承認された298。 2022年~2025年の承認が予定されているFSM気候変動に強いエネルギーと水プロジェクト(USD4,300万)の実施に向けたデューデリジェンスや能力開発等の準備に対し、支援を実施している299。 FSM、ソロモン諸島、キリバス、RMI、サモア独立国、ツバルおよびバヌアツ共和国において、特に低所得層や女性の借り手に対して安価なクリーンエネルギー分野の融資を行うための金融ファシリティ設立を目指し、USD1,500万のグラント(ファシリティ)が各国の開発銀行に提供される300。 FSMを含む太平洋島嶼国の再エネ事業への民間投資の制約を克服するために、融資、保証、信用状などの資金支援を行うプログラムである(2022年現在のプログラムステータスは承認済みの段階)301。 技術支援として、太平洋諸島14か国すべてにおける気候変動適応への投資を拡大する取り組みを支援するものである。インフラ投資の気候変動対策やGHG排出量削減のための小規模再エネ開発プロジェクトの支援など幅広く資金提供を行っている302。 同プロジェクト内では、チューク、ヤップ、コスラエの各州における再エネ発電の規模拡大のために約USD3,000の資金提供がコミットされている。チューク州における同州初の公共施設規模の太陽光発電所の設置やヤップ州、コスラエ州の再エネ統合の促進を支援している303。 FSMの道路網の気候変動に対する耐性を向上させ、災害や緊急事態発生時に迅速かつ効果的な対応を目指すプログラム。 地方自治体の専門知識を強化し、気候変動に適応したサービス提供能力を構築することで食料および水の安全保障の改善、災害リスクの軽減と復旧の強化、気候変動に対する地域の適応能力の構築、気候脆弱性の低減、健康リスクの低下、脆弱なコミュニティの社会経済的発展の向上を目指すプロジェクトである304。 気候変動による食糧不安に対するコミュニティの回復力を高めることに重点を置いた国家的な包括的取り組みを支援している。持続可能な農業手法の導入や、気候変動に強い農業バリューチェーンの開発などが実施される305。 297 https://www.adb.org/projects/49450-023/main 298 https://www.adb.org/projects/49450-027/main 299 https://www.adb.org/projects/55070-001/main 300 https://www.adb.org/sites/default/files/project-documents/55051/55051-001-tar-en.pdf 301 https://www.adb.org/projects/52329-001/main 302 https://www.adb.org/projects/54068-001/main 303 https://projects.worldbank.org/en/projects-operations/project-detail/P165183 304 https://www.greenclimate.fund/project/fp169 305 https://www.greenclimate.fund/project/sap020

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