太平洋島嶼国エネルギー等事情調査報告書
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7.2.3. 外国企業の取り組み 表 7-8 外国企業の取り組み A社 分野:製造 再エネ利用(太陽光、風力、水力) A社は2017年、サモアの地元電力会社と協働し、フィアガ発電所とファレオロ国際空港に2つの蓄電システムと同国の電力供給全体を制御できるソフトウェアシステムを導入した。同国では風力発電と太陽光発電が電力供給網のピーク需要の20%以上を供給する場合、電力供給網が不安定になる可能性があり、また停電が発生するため、依然としてディーゼル発電に緩和ビジネス サモア独立国の主な外国企業の取り組みは以下のとおりである。 WB GCF 84 陸上輸送セクター開発プロジェクト(2021年~現在) フローティングソーラープラスプロジェクト準備(2020年~現在) 太平洋地域における気候変動に強い投資経路拡大支援(2020年~現在) サモア独立国第2次復興・強靭化政策運用(2022年~現在) 道路アクセス強化プロジェクト 追加融資 サモア独立国農水産物生産性・マーケティングプロジェクト(SAFPROM) サモア独立国気候変動に強い交通プロジェクト ヴァイシガノ川流域の気候変動に対する耐性強化に向けた統合洪水管理(2017年~2023年) プロジェクト準備融資(PRF)によりデューデリジェンスを含むFS、気候変動や自然災害に対する耐性を促進する陸上輸送セクターの詳細設計が支援される209。 2022年~2023年に太平洋再生可能エネルギー投資ファシリティの下で承認予定の洋上太陽光発電設置のプロジェクトに向けた能力開発、デューデリジェンスを実施している210。 技術支援として、太平洋諸島14か国すべてにおける気候変動適応への投資を拡大する取り組みを支援するものである。インフラ投資の気候変動対策やGHG排出量削減のための小規模再エネ開発プロジェクトの支援など幅広く資金提供を行っている211。 サモア独立国における(i) 包括的な経済回復の促進 (ii) マクロ財政の回復力の強化 (iii) 気候・災害・社会的回復力の強化を目指すプロジェクトである。(iii)として、複数の災害に対する早期警報システムの強化、災害発生後の資産の回復力の向上等を支援する。 異常気象によって損傷を受けた主要な道路を修復し、サモア独立国の重要な道路と橋の気候変動に対する回復力強化を支援するプロジェクト。 生産性と市場へのアクセス向上、対象となる生産物の管理改善を通じて、災害や緊急事態発生時に即座に対応できるよう支援しているプロジェクトである。 サモア独立国の道路網の気候変動に対する回復力を向上させ、災害や緊急事態発生時の対応力強化を目的としたプロジェクトである。政策決定に用いられる分析・計画ツールの改善や道路分野の資産管理とメンテナンスのための制度・規制改革に向けた支援等が含まれる。 洪水関連リスクに対する脆弱性の軽減に向けたサモア独立国政府の能力向上および情報基盤の強化、ヴァイシガノ川流域の主要インフラの耐水化、 下流域において洪水流をより迅速に流出させるための改修などが行われるプロジェクトである212。 209 https://www.adb.org/projects/54069-001/main 210 https://www.adb.org/projects/49450-028/main 211 https://www.adb.org/projects/54068-001/main 212 https://www.greenclimate.fund/sites/default/files/document/funding-proposal-fp037-undp-samoa.pdf

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