ツバルガイドブック
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外貨獲得源のひとつとなっている。そのため、切手の種類は豊富である。(なお、印刷は国際入札により行われている。) 2009年から2010年まで輸出用のナマコが採取されていたが、死亡事故などもあり、現在は行われていない。●人口密度 民族としてはポリネシア系が96%で、残りはポリネシア系とミクロネシア系の混血などである。人口11,792人のうち、首都のフナフティ環礁に全体の約53%が住み、残りが他の8つの島に居住している。ツバルの人口密度は1km²当たり約455人と高いが、フナフティ環礁の人口密度にいたっては1km²当たり約2,250人と極めて高い。国内での雇用機会の多くは公務員(給与所得者の約半分)で、若者の多くがNZまたは外国船員として出稼ぎに行く。なお、出稼ぎ労働者からの送金が主な外貨獲得源の一つになっている。●教育 各島に公立小学校(計9校)とフナフティ環礁に私立の小学校(1校)があり、全ての児童生徒が8年間の小学校教育を受けている。バイツプ島に公立の全寮制中高等学校がある他、1991年にフナフティ環礁にも私立の高等学校が開校し、中高等学校に進学した生徒は4年間学習する。その他、79年にフナフティ環礁のアマトゥク州島に海員学校(学生数60名)が豪州の援助に710月の独立と同時に、日本政府は国家承認を行い、その後79年4月に外交関係を樹立した。1986年、日本はツバルとの間に日・ツバル漁業協定を締結しており、入漁料を支払ってツバルの経済水域において漁船の操業が行われている。両国の貿易関係は極めて小さいが、そのほとんどが日本からツバルへの輸出となっている。日本からツバルへの輸出額は、2020年までは20億円程度であったが、2021年には46億円に急増した。輸出の大部分が、輸送機器である。ツバルから日本への輸入額は2018年には2億5000万円程度であったが、2021年には1500万円程度まで落ち込んでいる。輸入のほとんどはキハダマグロなどの魚介類である。他の太平洋島嶼国と同様、先進国として日本からの援助に期待しており、対日感情は良好である。 ツバルの特産品としては、マグロ等の魚介類に加え、切手やハンディクラフトがある。ツバルは切手の販売に力を入れており、日本では珍しいツバルの切手特産品社会と自然

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