ソロモンガイドブック
27/32

 ソロモン諸島を訪れる旅行者は、ホニアラに滞在しながら日帰りで周辺観光地を訪れることが多い。しかし、近年では各地で簡素ながらも観光客用の宿泊施設が整備されつつあり、これまで困難だったサイドトリップも可能になりつつある。ソロモン諸島の旅行先としての真の魅力のひとつは、こうしたこれまでほとんど観光客の訪れなかった離島部の自然や文化に接することにある。時間の許す旅行者はぜひチャレンジしてほしい。 ホニアラ到着後に観光局等で宿泊施設を含む最新情報を入手した上で、ソロモン航空で国内線の予約を行う。地方では、ごく一部を除き外貨両替、カード払いは不可能なので、予め十分なソロモンドルの現金を用意しておくこと。 ガダルカナル島の舗装道路は、島の北側を、西北端のランビから東側のアオラまで通じている。しかし、一部には落橋箇所もあり増水時には通行できなくなることもある。これ以外の沿岸部の村落間は、一部歩道があるところもあるが、移動手段の基本はボートやカヌーを使った海路となる。島の中央部は2,000メートル級の緑濃い山々が連なっており、村落はほとんどないが、近年では森林伐採が始まり、林道も開かれ始めている。●タバニププ(TavanipupuPrivateIslandResort)(電話36082) ガダルカナル島東端マラウにあるアイランドリゾート。2012年にソロモン諸島を訪問したイギリスのウィリアム王子夫妻がわざわざ訪れたことでも知られている。予約をして国内線でマラウ空港まで飛ぶとスタッフがボートで迎えに来ている。 ソロモン諸島の中でも海の美しさで有名なのがウエスタン州。特に州都ギゾは国内でもリゾート地として名高い。ギゾはのんびりとした田舎町だが、国内第二の町でありウエスタン州の中心地として賑わっている。町にはいくつかのホテルとダイビングショップがあり、沖合にはリゾートアイランドもある。ギゾでの楽しみは、なんといってもマリンスポーツ。ドロップオフやコーラルガーデン、沈船スポットなど特色あるスポットがいくつもあり、スノーケリングでも十分楽しめる。また、ニュージョージア島のムンダでもダイビングが可能。 観光客がほとんどいないマロボ・ラグーンにはエコロッジが点在しており、ソロモン諸島の人と暮らしに触れる旅を堪能することができる。25一般情報ガダルカナル州ウエスタン州とギゾソロモン諸島の離島旅行

元のページ  ../index.html#27

このブックを見る