黄熱病等はなく、短期旅行者であれば事前に予防接種を義務づけられているものはない。注意が必要なのは、ハマダラ蚊が媒介するマラリアと数年に一度流行するデング熱である。 マラリアは、近年状況が改善されつつあり、短期旅行者が感染するケースは多くないが注意は必要。マラリアもデング熱も蚊が媒介するので、長袖シャツと長ズボンを身につけるなどして肌の露出を控え、露出している部分には虫除けスプレー等で対策をとった方がよい。 万一病気にかかったり事故に遭ったりした場合には、早めにホテルスタッフや日本大使館(連絡先は28ページ参照)に相談するなどし、対処法やクリニック等を紹介してもらうのがよい。 なお、2014年より外務省は、登録しておくと滞在先の最新渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール、いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能な、短期滞在者向け危険情報ツール「たびレジ」を運用している。 ソロモン諸島では、「エスニック・テンション」と言われる民族紛争が起き、一時治安が悪化した時期もあったが、2003年以降は改善されており、総じて治安は悪くない。人々は親日的で、日本人とわかると好意的に接してくる。また、誰にでも人懐こく話しかけてきて、笑顔が絶えない。しかし飲酒時には喧嘩も多く発生するので、巻き込まれないように注意が必要。 首都ホニアラでは、日中であれば、常識の範囲内での行動をしている限り不安を感じることはない。ただ、マーケットなど市内の混雑する場所等では、ひったくりやスリなども頻発しているので十分な注意は必要。また、夜間外出時にはタクシーを利用するなどし、徒歩での移動は避けた方がよい。 ホニアラ以外の地方都市や農村でもおおむね治安はよいが、最低限の注意は払いたい。●服装 基本的にはカジュアルな服装で問題はない。政府機関を訪問する時でも白系統の襟つきシャツを着用すればよく、かしこまった式典等を除くとネクタイや上着は必要ない。 一方で、南国とはいえ露出度の高い服装は望ましくなく、女性のショートパンツ姿は現地住民には一般的ではなく奇異な印象を与えるので避けた方がよい。●持ち物 虫除け、日焼け止め、日焼け後のケアクリーム等は日本から持参した方がよい。また現地のトイレは日本と大きく事情が異なるため、外出時にはトイレットペーパーを持ち歩いた方がよい。11病気・トラブルとその対応治 安その他の注意点
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