サモアガイドブック
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6は教会に出かけ、賛美歌を歌う。富んでいる人は少ないが、貧しい人もいない。人々は友好的で、外国からの訪問者を暖かく迎える。●アヴァ(Ava)(一般にはカヴァ(Kava)と呼ばれる)の儀式 「カヴァの儀式」は、酋長会議や客人のも教会から家路につく人々●サモアのダンスはフィアフィア(Fiafia) 一般的に知られているのは、木製の太鼓が作り出すリズムに乗って演じられる火とナイフを使う劇的で勇壮なダンスである。本来は村の行事として行われていたものが、現在では観光客向けに大きなホテルでディナーショーとして演じられ、人気が高い。 なお、ホテルなどのフィアフィアショーの日程は直前に変更されることがあり、宿泊客が少ない時などは取り消されることもあるので注意しよう。サモアのダンス“フィアフィア”てなし、冠婚葬祭などの始まりに催される厳粛なセレモニーで、複雑な手順と作法がある。そのため、「南太平洋の茶道」とも言われ、サモアの他にフィジーやトンガなどにもある。 カヴァとはコショウ科の草木で、その根を乾燥させて細かく砕き、タノアと呼ばれる大きな木鉢の中で水と混ぜて作る飲み物で、薄茶色の濁り水のように見える。アルコール成分、カフェイン成分は全くなく、口に入れても舌先にピリッと感じる程度で、強い味はない。インスタントで作れるパウダーも売られており、また肝臓の妙薬としてドイツへも輸出されていたが、2000年に肝臓に悪影響があるとしてドイツ、英国、フランスが輸入を禁止、続いてEU、北米、日本も輸入を禁止した。その後、スコットランド・アバディーン大学とルクセンブルグ癌生物分子研究所により抗癌作用が確認され、国際カヴァ委員会では欧州の輸入解禁を求め、活動を始めている。●音楽 サモア人の音楽好きはよく知られているが、同時に音楽に対する才能が豊かなことも事実である。楽器を弾く能力は、ポリネシアの人々の生まれつきの才能であるように思われる。

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