サモアガイドブック
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3立地気候歴史 サモアは、ニュージーランドの北2,300km、ハワイの南3,700kmの南太平洋上に位置する広さ2,935k㎡(鳥取県より少し小さい)の島国である。東には米領サモアを挟んでクック諸島、南にトンガ王国、そして北にはニュージーランド領のトケラウ諸島が連なる。サモアは、主にサバイイ島(面積1,700k㎡)とウポル島(1,115k㎡)の2つの大きな島などで構成されている。大きな2島は18kmの海峡を挟んでいるが、その間には2つの小島、マノノ島とアポリマ島がある。サバイイ島とウポル島はともに火山島であり、サバイイ島にあるサモアの最高峰シリシリ山(Mt. Silisili)は標高が1,858mある。 1日の気温の変化は21℃〜30℃で5月から10月までが乾季、11月から4月が雨季になる。最も雨が多いのは12月から2月である。 1月の雨量は平均で500mm弱にもなり、そのほとんどは夜に降る。1年を通して湿度が高いが、4月から10月は南東の貿易風によってかなり和らげられる。●先史時代 サモアの祖先がどこからやってきたかを明確に知ることはできないが、ウポル島には紀元前1000年頃に人々が生活していたとされている。また、サモアに残る伝説には、フィジーあるいはトンガとの深いつながりが感じられるようなものがある。紀元950年にはトンガ人がサバイイ島を支配していたとの言い伝えも残されている。●西洋との接触 1722年オランダ人が現在の米領サモアの小島に近づきマヌーア島と命名したこと

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