ミクロネシアガイドブック
49/60

47社会と生活旅のアドバイスジャングルに覆われたコスラエ島は、「太平洋の宝石」とも呼ばれている。 コスラエの住民は同一言語(コスラエ語)を話し、全体でひとつのコミュニティを形成している。従って気風は穏やかで親和的であり、一般的に外来者(旅行者)に対しても極めて親切で友好的である。 またコスラエでは、19世紀に急速にキリスト教が普及し、住民の多くが会衆派(Congregational Church)の敬虔なクリスチャンである。キリスト教化は社会や生活の隅々にまで行き渡っており、たとえばコスラエでは他州と異なり伝統的首長制度が放棄されている。日曜日は安息日として大多数の住民は教会での礼拝に参列し、炊事、洗濯、海での遊びなどの活動は原則的に禁止されている。 上述の通り日曜日には禁止されている行動も多いので、日曜日をまたいで滞在する旅行者は、日曜日の過ごし方(アクティビティー)について事前にホテルなどで説明を受けておいた方がよい。 また服装に関しても島のマナーを守り、周囲と調和した服装を心がけたい(女性は膝丈のスカートを着用することが望ましい)。ホテルで滞在する分にはそれほど気を配らなくても構わない。 治安に関しては大きな問題はなく、「世界でもっとも安全なところのひとつ」と言っても過言ではないだろう。但しそうはいっても、当然ながら異国の地なので身辺や持ち物への注意は怠ってはならない。 飲料水については、住民の多くは雨水を貯めて飲用している。旅行者はミネラルウォーターを購入した方が無難である。 酒類はホテルのほか、一部商店でも購入できるが、日曜日は法律で飲酒が禁止されているので注意すること。●島へのアクセス 日本の主要空港からグアム乗り継ぎで、ユナイテッド航空の通称アイランドホッパーが週2便運航している(なお、1月~3月までは特別に週3便が運航)。コスラエはグアムを発って3番目の空港。 フライトスケジュールはよく変更になるので、詳しくは旅行代理店か航空会社に問い合わせよう。●空港からのアクセス 空港からの送迎は各ホテルが宿泊客に対して行っており、空港を出たところにスタッフが待機している。レンタカーを利用する場合は、空港内にレンタカーブースはないため、事前予約が必要である。空港から市内への公共交通機関やタクシーはない。空港からトフォール地区までは車で約20分。●コスラエ州政府観光局Tel:370-2228, Fax:370-3000,E-mail:kosrae.fsm@gmail.com,Face Book:コスラエ州政府観光局,Web:http://kosrae.wixsite.com/tour

元のページ  ../index.html#49

このブックを見る