ミクロネシアガイドブック
43/60

41ナンマドールの上水都市跡口に車を止め、サンゴでできた道を歩いて見学する。水上を行く場合はコロニアからボートで約40分、巨大な水上都市跡が目の前に現れる。遺跡付近は水深が浅く、満潮時にしかボートが入れない。遺跡の中心となる宮殿ナンドワスの周囲には、歩いていけるような浅い水路で結ばれた小島に石造りの建物の跡がある。潮が引いている時でも水路を渡るため、膝から下は濡れることになる。 西洋人がこの遺跡を最初に発見したのは1820年で、廃墟になったのはそれほど遠い昔ではなかったようだと記録している。1907年に遺跡の墓を掘り起こしたドイツ人総督は、その直後に不慮の死を遂げており、ポンペイ人は今でも遺跡の祟りだと信じている。ナンマドール遺跡は謎の部分が多く、人々は多くを語ろうとしない。 ナンマドールの見学料が3ドル、通行料が1ドル、酋長料25ドルが必要。システムが複雑なので、ツアーに参加して見学したい。 コロニアから車で約1時間弱ほどかかり、入り口から滝までは歩いて約10分かかるが、足首まで水につかり、足元が濡れて滑るので注意が必要。ナンマドール遺跡Nan Madol Ruins ポンペイ観光のハイライトであるポンペイ島の南東にあるナンマドールは、12世紀頃(一説には5世紀頃)に建設されたサウテロール王朝(14世紀頃まで支配)の中心地であった。陸から訪問する場合は入

元のページ  ../index.html#43

このブックを見る