ミクロネシアガイドブック
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40た門柱と玄武岩の塀が総督府の規模を示しているが、野球場の一部として残っている。プロテスタント教会Protestant Church 空港からコロニアに向かう道沿いにある1930年に建てられた美しい教会。この教会は現在も使われている。カピンガマランギ村Kapingamaranngi Village ポンペイ島の西側にあるこの村には、昔、台風と飢饉の影響を受けた離島のカピンガマランギとヌクオロから移住した人々が中心に生活している。昔ながらの伝統的な生活様式を守っているのどかな村だ。住居はマングローブで造った高床式で、屋根はパンダナスを使っている。この村は「木彫りの村」とも呼ばれ、村人たちがマングローブの根を彫ってイルカや魚などの置き物を作っている。作業場は見学することができ、作品を購入することもできる。パリキールPalikir コロニアから西に8kmの位置にミクロネシア連邦の首都パリキールがある。首都は旧日本軍の飛行場のあった場所で、議事堂のある複合センターは1989年に1,300万ドルを投じて建てられた。センターは伝統的なミクロネシアの建築様式が採用されており、ピラミッド状の天窓を持つ国会議事堂を中心に立法府、行政府、裁判所が整然と並んでいる。また敷地内には連邦政府の各省庁も置かれている。ケプロイの滝Kepirohi Waterfalls 島内を一周する道路から川沿いにジャングルに入って行くと、水量の豊かな滝が現れる。高さ15mほどの玄武岩の岩肌に、しぶきを上げながら落ちる姿は涼しげで美しい。滝壷は天然のプールになっていて、淡水魚も泳いでいる。この滝は個人の所有地にあるので、滝に入るには大人一人10ドル子ども3ドルを支払う。

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