0N36人口と人々社会と生活 ポンペイ島は、コロニア地区、ネット地区、ウー地区、マタラニウム地区、キチ地区の5つの地区に分かれ、ミクロネシア連邦で最も標高が高い島である。800m級の山が2峰あり起状が激しく、大半がジャングルに覆われ、年間降雨量が多く40以上の川が流れている。足を踏み入れられたことのない熱帯雨林の湿った内部は、柔らかい、スポンジ状の苔で覆われた樹木が生い茂っている。水と緑に恵まれたこの島は「太平洋の花園」と呼ばれ、ミクロネシアの動植物の宝庫でもある。 ポンペイ州は25余の島々で構成されており、その主島ポンペイ島には州都コロニア(Kolonia)のほかに、ミクロネシア連邦の首都パリキールがある。ポンペイは1984年までポナペ(Ponape)と呼ばれており、現在もその名前は学校や企業関係などで多く使われている。 連邦政府統計局による2013年現在の推定人口は約34,100人で、その90%がポンペイ島で生活している。コロニアの西方にあるカピンガマランギ村は数少ないポリネシア系住民の集落である。 ポンペイ社会のほとんどが、一族の長ナンマルキを頂点とする社会を構成しており、現在でも12の階層に分かれている。ナンマルキは母系制度という母方の系譜でその称号が受け継がれている。ソケースロックソケース島ソケースマウンテンソケースSOKEHSパリキールキチKITTIブラックコーラル島ナーラップ島ランガル島ポンペイ空港ウーUネットNETTカプソン山630mマタラニウムMADOLENIHMWナナラウト山791mケプロイの滝タモン島ナンマドール遺跡5kmコロニアポンペイ島(ポナペ島)ポンペイ州
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