ミクロネシアガイドブック
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▲N08人口と人々 ヤップ州はミクロネシア連邦の西端に位置し、東西1200kmにわたる広大な海域に22の有人島を含む138の小さな島々からなる。そのうち4つの大きな島からなるヤップ島はグアムの南西724kmにあり、海岸線をマングローブで覆われた緑豊かな大陸島である。州都のコロニア(Colonia)はこのヤップ島にあり、ヤップ州の行政や商業活動、観光産業のほとんどはこの島に集中している。 離島またはアウターアイランドと呼ばれるヤップ島以外の島々はそのほとんどがサンゴ礁でできた平坦な島で、ヤップ島とはルーツ・文化・言葉を異にする人々が住んでいる。ヤップ州は大きく分けて4つの言語があり、日常生活や地域の自治活動はそれぞれの島の言語で行われ、州政府の行政や出身島の違う人々のコミュニケーションには英語が使われている。 ヤップ島には紀元前15から20世紀頃よりインドネシアやフィリピン方面からの人々の移住が始まり、18世紀頃には人口が4万人を超えていたと推定されている。一方ヤップ州の離島には長い年月をかけてメラネシアの島々を経由して渡ってきた人々が定着した。連邦政府統計局による2013年現在の推定人口は約11,800人ウェロイヤップ島ダリペビナウヤップ空港カニファイギルマンPhilippine Sea コロニア Pacific Ocean Mt.Taabiywolルムングマープ島ガギール・トミール島ファニフガギールトミールルール3kmヤップ本島 ヤップ州

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