0360040020030252015123456789101112月マジュロの月別気温と降水量気温(℃)降水量(mm)人 口気 候歴 史 約3000年前までに、火山島の周りに溜まったサンゴ礁が小さな新たな島を形成した。その島が輪の形に残り、その中にはラグーン(礁湖)ができた。それが今日のマーシャル諸島である。陸となっている部分は狭く、山も川もない島がつながってできている。これらの島々の平均海抜は2~3メートルである。●首都マジュロ(Majuro) 首都マジュロのあるマジュロ環礁は64の島で構成され、デラップ、ウリガ、リタの3島が道路で結ばれており、政治、経済の中心になっている。 マーシャル諸島の人口は、59,194人(2020年、世銀)。1999年の政府統計では、マジュロ環礁に約半数の約2万4,000人、クワジェリン環礁に約2割の1万1,000人が居住しており、両地域で、総人口の約7割が生活している。 海洋性熱帯気候で湿潤高温である。年間平均気温は27度で1年を通じてほぼ一定で 低い島がつながるマジュロ環礁ある。日中の日差しは強いが、海からの貿易風で朝夕は涼しく過ごし易い。雨は日中より夜間に降る方が多い。降雨量は少なく、年間平均3,400mm程度で、一番よく降る10月から11月が月平均300mm程度、1月から3月は200mmに満たない。また7~9月は比較的風が弱くなり海が凪ぐ。●先史時代 考古学者によると、マーシャルに人が住み始めた形跡が見られるのは、今から2000年ほど遡った時代である。どのような形で人々が移ってきたかははっきりしていないが、マーシャル人と関連するいくつかの証拠があるという点から、南・南西にある東部メラネシアやキリバスあたりが起源とされている。●スペイン・英国・ロシアとの交流 マゼランをはじめ、多くのスペイン船が太平洋を行き来し出した1520年代、マーシャル諸島は西洋の文化に初めて触れた。その後1788年、英国人の船長ジョン・
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