太平洋島嶼国投資ガイド
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143 Kiribati 2020-2021 Population and Housing Census Data 144 Employment and Industrial Relation Code 2015 145 Logistics Capacity Assessmentウェブサイト 146 外務省ウェブサイト 147 Logistics Capacity Assessmentウェブサイト 148 Kiribati for travellersウェブサイト 149 Logistics Capacity Assessmentウェブサイト や農業、あるいは鉱業・採石業等を行っている。キリバス全体の失業率は11.3%で、特に若者の失業率が高い143。 キリバスの雇用条件はEmployment And Industrial Relation Code 2015に定められており、最低賃金は民間企業で時給1.30AUD、外資系プロジェクトで時給3.00AUDである144。 ⑧ インフラストラクチャー タラワ島は33kmの舗装道路と8kmの支線道路があり、環礁内の唯一の車両輸送道路である。世界銀行の融資により、ベティオ港とタラワ空港が結べるよう改良され、歩道、排水の改善、スピード防止帯、太陽光街灯、道路標識などが整備されている。しかし、本道路は低地のため、海からの浸水と浸食にさらされている145。 日本政府の支援により、タラワ島とベシオ島を結ぶコーズウェイの嵩上げ工事が2019年に竣工し、浸水の影響を受けにくくなった146。 島の形状上、道路輸送は個人所有の小型トラック、島間輸送は小型フェリー(70人乗り)で行う。キリバスへの貨物輸送は、海上輸送と航空輸送で行われ、DHLやUPSなどの大手業者は、タラワ島やクリスマス島等へ様々な貨物輸送サービスを提供している。その他の諸島へは小規模の沿岸輸送船によって輸送される。主な港は、ベシオ島のベシオ港と、クリスマス島のネイビーハーバー港であり、国の港湾施設の維持管理を行うKiribati Ports Authorityによって運営されている147。 国際空港はタラワ島のボンリキ国際空港とクリスマス島のカシディー国際空港の2か所であり、キリバス航空、フィジー航空、マーシャル諸島航空、ナウル航空が運航している148。 Kiribati Ports Authorityはベシオ港とネイビー港のキリバス主要2港を運営している。ベシオ港は、ネイビー港経由の一部を除く、キリバスへのほぼ全ての輸入品を取り扱っている。また、外諸島への小型沿岸船舶の積み替え港としても利用されている。ドッククレーンはなく、積み下ろしには船のクレーンを使用する。ネイビー港はクリスマス島にあり、フィジーやハワイから来る物資やコプラの輸出など、コンテナや大型船に対応できる唯一の港である。ただし、20ftのコンテナに限られ、荒天時には利用できない。その他、オーシャン島にあるバナバ港は、主に島からの肥料用リン酸塩の輸出に使用されていたが、資源の枯渇により、現在は人口280人の島内航路としてのみ利用されている。沖合に停泊している大型船から物資を運ぶ小型船のみ停泊が可能である149。 65

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