太平洋島嶼国投資ガイド
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公共交通としては、タクシーが少数台あるのみで、ホテル等の私有バスはあるものの、公共バスは運営されていない20。 パラオ国際空港には、ユナイテッド航空、チャイナエアライン、アシアナ航空がグアム、フィリピン、台湾、ソウルの間を週1~2回運航している21。通常、25~32便/日が発着していたが、現在はCOVID 19の影響で減便している。COVID 19以前は、上記定期路線に加え、中国人観光客向けの香港、マカオのチャーター便も運航していた。ベトナム、カンボジア方面からの観光ニーズの高まりもありチャーター便を検討していたが、COVID 19の影響で白紙となっている22。 パラオの主要港であるマラカル港には、国内外の貨物船、漁船、国際クルーズ船が定期的に寄港する。輸入されるコンテナの50%は3大スーパーマーケットチェーン(WCTC、Surangel、Payless)で、約20%が冷蔵コンテナである。港自体は、大半がコンテナ貨物のみで、月に約6〜8隻の貨物船を扱っている。また、協和海運とPacific International Linesが定期便を運航している23。 パラオは多くの太平洋島嶼国と同様、一般燃料と特殊燃料の供給を輸入に頼っており、その大半はグアムとシンガポールからである。パラオで消費される燃料の大半は、バベルダブ島とコロール島の発電用である24。 パラオ国営通信社(Palau National Communications Corporation、以下、PNCC)は半官半民の組織で、主要なモバイルネットワークを運営している。携帯電話サービスは、固定電話からシェアを奪っており、主要通信会社3社、PNCC、Palau net、Palau Wifiは、主要な島々で2~3Gのネットワークサービスを提供している25。 ⑨ 投資政策・法令 投資関連法令については以下のとおりであり、外国投資の承認、及び規制を担うForeign Foreign Investment Act Regulations Implementing the Foreign Investment Act Foreign Investment Actにより、下表の分野において投資が制限・禁止されている。 10 26Investment Board(以下、FIB)のウェブサイトからも確認可能である。 ž ž 20 独立行政法人国際協力機構(2022)「パラオ共和国橋梁セクター情報収集・確認調査報告書」 21 Palau International Airport Corporationウェブサイト 22 Bureau of Aviation提供情報 23 Logistics Capacity Assessmentウェブサイト 24 Logistics Capacity Assessmentウェブサイト 25 Logistics Capacity Assessmentウェブサイト 26 https://www.palaugov.pw/fib/

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