太平洋島嶼国投資ガイド
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2020年の輸出額は368.2百万USDであり、主な輸出相手国は、中国であり、約55%を占める。次いでイタリア、オランダ、インド、スイス、フィリピンであった211。輸出品の6割以上が木材であり212、その他、パーム油、カツオ・マグロ類、及びコプラ等があるが、大幅な貿易赤字が続いている213。2020年の輸入額は415.4百万USDであり、輸入は主に、中国、オーストラリア、シンガポール、マレーシア、及び台湾からである214。 ⑦ 労働力・人的資源 ソロモン諸島には義務教育制度がなく、小学校は6年生まで、日本の中学校と高等学校にあたるセカンダリースクール(ハイスクール)は1年生から7年生まで(学校によっては6年生まで)215。高等教育は、南太平洋大学(University of South Pacific)ソロモン諸島キャンパス216、ソロモン諸島高等教育学校(Solomon Islands College of Higher Education)217、ソロモン諸島国立大学(Solomon Islands National University)がある。ソロモン諸島国立大学は2013年に設立され、ビジネス、観光学、理工学、医学看護、農林水産学、及び教育・人文学を提供し、職業訓練にも注力しており、様々な職業訓練プログラムを展開している218。 2018年の労働力率は71.4%、就業率は70%で、いずれも男性の方が女性より17%以上高かった。完全失業率は2.1%、若年層失業率は4.4%で、いずれも男女比はほぼ同じであった。雇用は農業への依存度が高い。また、雇用の多くが自営業や家族経営であり、雇用全体の80.3%が不安定な就労状況である。彼らは従業員や雇用者に比べ、雇用機会や所得保障に恵まれておらず、社会保護制度や雇用規制による保証も低い傾向にある219。 ⑧ インフラストラクチャー ソロモン諸島は道路が少なく、主要な町には舗装された道路があるが、大半の道路はサンゴ、砂利、未舗装である。道路は夜間照明が少なく、大きな穴が開いていて未整備である。道路の9割がガダルカナル島とマライタ島にあり、その他の離島にはほとんど道路がなく、遊歩道や船外機カヌーの利用が交通インフラとなっている220。 ホニアラ空港はソロモン諸島唯一の国際空港で、国営航空会社ソロモン航空によってオーストラリア、フィジー、PNG、バヌアツ、キリバス共和国への定期国際直行便を運航している221。国内空港はホニアラ空港を含め33箇所ある222。 211 ADB Key Indicators Database 212 World Trade Organization, Solomon Islands 213 国際機関太平洋諸島センター(PIC)ガイドブック『ソロモン諸島』 214 ADB Key Indicators Database 215 日本外務省ウェブサイト 216 University of South Pacificウェブサイト 217 Pacific Media Centreウェブサイト 218 Solomon Islands National Universityウェブサイト 219 ILO, Solomon Islands Employment and Environmenal Sustainability Fact Sheets 2019 220 Logistics Capacity Assessmentウェブサイト 221 ソロモン航空ウェブサイト 222 Ministry of Communication and Aviationウェブサイト 95

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