クック諸島ガイドブック
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2 クック諸島はニュージーランドとの自由連合。赤道の南、日付変更線の東に位置し、米領サモアとタヒチのあるフランス領ポリネシアの間にある15の島々からなっている。約200万㎞2の領海に点在する島々の総面積は237㎞2、日本の徳之島とほぼ同じ広さである。さらに15の島々は約1,000㎞の海を隔てて北クック諸島と南クック諸島に分かれており、その間に島影は見当たらない。南クック諸島が火山の隆起によって出来た島が中心であるのに対し、北の島々は全て低いサンゴ島であり、土地面積は南クック諸島の10分の1である。 クック諸島の首都アヴァルアのあるラロトンガ島は南クック諸島の中心であり、サンゴ礁に囲まれた美しい緑の火山島である。タヒチとニュージーランドのオークランドを結ぶ線上のすぐ北にあり、タヒチからの距離は1,260㎞、オークランドからは3,450㎞である。赤道を越えて北上するとハワイがあり、赤道からの距離はほぼ同じである。 クック諸島の総人口は20,200人(2019年、ADB)であり、南クック諸島に全人口の9割近くが居住している。また、海外に移住している人も多く、ニュージーランドに50,000人以上、オーストラリアに15,000以上が居住していると言われている。クック諸島の概要

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