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PACIFIC ISLANDS NEWS[ 太平洋諸島ニュース ]

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有害物質を含む日焼け止め使用禁止-持続可能なツーリズム(太平洋地域)

アメリカ合衆国はハワイなどで特定の化学物質を含む日焼け止めの使用禁止を2021年より義務付けるが、太平洋諸島もサンゴ礁保護の観点からこれに追随する必要があるとする人々がいる。有害物質とは、オキシベンゼンとオクチノキサートで、極少量の日焼け止めでも生態系に影響を及ぼすという。アメリカの生態毒物学者であるCraig Downs博士によれば、これらの化学物質が生物のDNAを破壊し、奇形や環境適応力の低下を引き起こすという。Downs博士は、こうした化学物質は人間にさえも有毒であるので自身の子供を屋外プールでは泳がせたくないという。一方で米国健康関連商品生産組合は、こうした禁止は誤った化学的研究をもとになされており、サンゴ礁縮小の本来の原因に取り組むことなく、誤った方法をとっているとしている。太平洋共同体の化学担当官であるEmma Newlandは、使用禁止は良い考えであるが他にも環境に対してやるべきことはこの地域には山積しているという。観光客数はそれほど多いとは思わない。むしろ、森林伐採や生活排水などがサンゴ礁により大きな影響を与えているのではないか。と指摘する。日焼け止め製造会社も、研究結果を問題視して、製品から有害物質を取り除くことを始めている。10年前には85%の日焼け止めにオキシベンゼンとオクチノキサートとが含まれていたが、現在では多くの企業が使用していない。フィジーのLeleuvia Resortでは、こうした研究を調査し今月から日焼け止めを使用禁止とした。Leleuvia Resortでは地元で作られた天然原料を使用した日焼け止めを利用者に提供し、長袖の紫外線を防ぐシャツの着用を推奨しているという。日焼け止めの使用禁止を含めこうした対応に対して、多くの利用者は好意的で指示を示している。Leleuvia Resortなど一部フィジーの観光業者は日焼け止め使用禁止に象徴される、環境に配慮する持続可能な観光業を目指したいとしている。(Radio New Zealand/Aug 20, 2018)